SDGsへの取り組み

現状の国内皮革市場においてサステナビリティ対応を要求されることは未だ少ないですが、海外では確実に拡がってきています。
日本国内においてもその波は確実にやってくることを想定し、自発的に科学的・技術的に独自性、環境優位性の高い新規の皮革素材の研究開発に取り組んでいます。

当社は皮革用化学薬品に知見があり、以前から科学的に本当に環境に優しい素材の検討を進めていました。

そこで新しい手法である、ゼオライトを用いた鞣しに着手しました。

海外論文サーベイから物性や生分解性の分析など研究開発を実施し、「ゼオライト鞣し」による新素材の開発に成功しました。

好条件化では土の中で微生物に2〜3か月で分解されます。
(土中埋没試験で確認済み、ISO 20136規格は現在試験中)。
革や革製品を廃棄時に土の中で速やかに分解できれば、焼却廃棄時のようなCO2増加の原因になりません。

そこで新しい手法である、ゼオライトを用いた鞣しに着手しました。

海外論文サーベイから物性や生分解性の分析など研究開発を実施し、「ゼオライト鞣し」による新素材の開発に成功しました。

好条件化では土の中で微生物に2〜3か月で分解されます。
(土中埋没試験で確認済み、ISO 20136規格は現在試験中)。
革や革製品を廃棄時に土の中で速やかに分解できれば、焼却廃棄時のようなCO2増加の原因になりません。

アクリルやポリウレタン樹脂は微生物に分解されないため使用していません。

また再鞣し時に使用する植物タンニンは木の樹皮や木質由来のものを使用せず(木は再生に長い時間がかかるため)、森林資源に影響しない革です。

生分解性テストの様子

2023年5月
2023年9月
2023年10月

生分解性テストの様子

2023年5月
2023年9月
2023年10月

ゼオライト鞣しは新世代のサステナブルレザーとして高い評価を得ています。

2021年ひょうごニューレザーコンテストで同鞣し牛革2素材で「優秀賞」と「たつの市長賞」を受賞。
2022年 鹿革にて「兵庫県皮革産業協同組合連合会会長賞」、2022年 牛革にて「経済産業省近畿経済産業局長賞」を受賞しています。

また2021年のジャパンレザーアワードに、1-2か月で土に還るゼオライト鞣しのジビエ鹿レザーエコバッグを検証写真を付けて応募しました。

日本には、資源として利用されていないゼオライトが豊富にあります。
今後、生分解性のさまざまな仕上げ塗装も開発していきながら、将来的には国産ゼオライトを利用した、サステナブルな純日本産皮革素材の開発を視野に入れています。
実現に向けて、大学などの研究機関とのコンタクトを取り、連携・新規模索しています。